壊れたものは仕方ない


いわゆる針金と言われる金属製の紐 を 曲げたり折ったりしてコップと合体させ 一輪挿しを作るという図工の授業の一環で 学校へ コップを一個 持って行く ということがあった

その日 小学生だった私は 食器棚から 来客用の半ダースか1ダースが揃った中の一個を取り出して持って行った
 
鮮明に思い出せる 子供のころの思い出の一つである

だいたいの形が出来上がり コップの直径サイズに丸めた部分にコップを仮り止めしたあと 全体像の気に入らない部分を手直ししようとしたところ 不安定なコップが針金から外れ 教室の床に落ちて 割れた

「壊れたものは仕方ない」

母に怒られるかもしれない と思った気もするが 母は こんなふうに物を壊したことを 怒る人ではなかった

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誰だったかは忘れてしまった著名人のトーク番組から 「母親の愚痴を聞いたことがないんです」 という音声が 家事をしながらの私の耳に入った
メディアから知り得るエピソードで この場合の 「愚痴を言わない母」 に限らず さすが名の知れる人物を育てた親たちは それなりの人格者なんだなぁ と思うことは よくある

著名人かどうかは別として 私が育てた子供たちは さて 私という母親を語るとき どんな風に話すのか思い巡らすと 「壊れたものは仕方ない」 とする母のことが思い出されたのだった


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息子が まだ幼稚園児のころのこと 仲良し3人の親子同士が我が家に集まった

私が何かの用事で外に出ることになり 留守番をお願いした
ママ友二人は おそらく部屋の中を走り回る子供らから目を離し オシャベリに興じていたでしょう
男の子3人の行動は度を越したようで いかにも大人の目をかすめて足を踏み入れたくなる間取りの 中二階に飾ってあった五月人形のケースが割れた

散らばったガラスを片付けながら 子供たちの管理不行き届きだったことを 外から戻った私に詫びるママ友

それに対して 私には当然ながらの 「誰もケガしなかった?」 という言葉だったのだが
「怒らないの?」 と 不思議そうにママ友の一人から聞き返された あの日のことも 遠い思い出の中で忘れられないことの一つ


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このママ友のように 不注意や遊びの度が過ぎて 大切なものを壊したことへの反省を促すために 怒るのもアリだと思う
しかし
おそらく 私も 「壊れたものは仕方ない」 とする 母の考え方を受け継いでいるのでしょう

故意に壊したのではないし 私が言わなくても 壊したことに対して子供の心が傷んでいるのは間違いない

これといった美徳や 母親として有能な人間性を 子供に植え付けることはできなかったから 
せめて 私が母を そう思うように 「お母さんは大切なものを壊しても怒る人ではなかった」 と 私のことを そんなふうなイメージで描いてくれていたら いいな

「父親を会社に送り出してから ご近所の奥さんと遊んでばっかりの母親だった」  というイメージよりは ずうっといいし





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コメント

今日は 🐲

きっと麦さんのお母様は、全てに優しい方だったのですね。(^_^)

優しい母から、優しい子供が育つのでしょうね。

私が、その立場になったら果たして「怪我は無かった」と聞けたか自信が無いです(´-`).。oO


今息子達に母としてのイメージ・・・
聞く自信がありません((((;゚Д゚)))))))

2016.02.09   h.j   編集

h.j さん

v-209

あら?
今日は(=^・^=)ネコちゃんじゃなく🐴でもなく🐺でもなく、、、なんでしょう?

母は、優しいというイメージはないんですよ。
簡単に言葉で表すとしたら、「強い母」です(*^-^*)
壊れたものは仕方ない、というのも、振り返らず前向きに生きることの現れでしょうね。

「壊したことを怒らないの?」という考え方は、物への執着でしょうか。

ガラスが散らばっていましたからね、、、
怪我のほうが気になりました。
きっと、その場なら、h.jさんも、怪我のほうを心配なさったと思います(*^^)v

私も、
子供たちに、私のイメージを聞く自信がありません。
いつだったか、「おふくろの味」を聞いたら、「ピザ」と答えてくれて、ホッとしたことがありましたが。
たぶん、「お父さんが出張だと喜んでいた」と語り継がれるかもしれませんね、、、(^-^;

2016.02.09   麦   編集


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